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__NOTOC__
 
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== 特徴 ==
 
== 特徴 ==
原作で同じスネークの名を持つキャラクターが多いため、20体中8体のバトルで{{頭アイコン|c=スネーク|cl=01|g=SP|s=32px|l=}}が登場。ステージも半数が[[シャドーモセス島]]となっている([[#リボルバー・オセロット(メタルギア ソリッド3)|リボルバー・オセロット]]のみ[[戦場化]])。メタルギア役として巨大ファイターが登場するバトルも多いので、ジャイアントキラーの[[スキル]]を付けると攻略しやすい。
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原作で同じスネークの名を持つキャラクターが多いこともあり、20体中8体のバトルで{{頭アイコン|c=スネーク|cl=01|g=SP|s=32px|l=}}が登場。ステージも半数が[[シャドーモセス島]]となっている([[#リボルバー・オセロット(メタルギア ソリッド3)|リボルバー・オセロット]]のみ[[戦場化]])。メタルギア役として巨大ファイターが登場するバトルも多いので、ジャイアントキラーの[[スキル]]を付けると攻略しやすい。
    
== 目次 ==
 
== 目次 ==
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*'''ルール'''
 
*'''ルール'''
 
**対戦形式: [[ストック制]]
 
**対戦形式: [[ストック制]]
**行動パターン: 通常
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**行動パターン: 必殺ワザを一切使用しない
 
**アイテム: 通常
 
**アイテム: 通常
 
**相手の状態: 通常(身体攻撃強化)
 
**相手の状態: 通常(身体攻撃強化)
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*'''音楽:''' Cavern
 
*'''音楽:''' Cavern
 
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『メタルギアソリッド1』『2』『4』『V ファントムペイン』に登場するスネークの宿敵で、『恐るべき子供達計画』によって誕生したもう一人のビッグ・ボス<ref name="Big boss" />のクローン。<br>
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『メタルギアソリッド1』『2』『4』に登場するスネークの宿敵で、『恐るべき子供達計画』によって誕生したもう一人のビッグ・ボス<ref name="Big boss" />のクローン。自身をビッグ・ボスのクローン兵士として生み出した運命を呪い、父であるビッグ・ボスや、ビッグ・ボスを殺し復讐の機会を奪った双子の兄弟スネークを激しく憎悪しており、かつてビッグ・ボスが目指した兵士にとっての理想郷「アウター・ヘブン」を実現することで、ビッグ・ボスを超える存在になろうと目論む。<br>
自身をビッグ・ボスのクローン兵士として生み出した運命を呪い、父であるビッグ・ボスや、ビッグ・ボスを殺し復讐の機会を奪った双子の兄弟スネークを激しく憎悪しており、かつてビッグ・ボスが目指した兵士にとっての理想郷「アウター・ヘブン」を実現することで、ビッグ・ボスを超える存在になろうと目論む。
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過去の時代にあたる『MGSV ファントムペイン』では本名の「イーライ」という少年兵として登場。この頃から兵士としての素質や少年兵をまとめ上げる統率力は卓越した物であり、彼がビッグ・ボスを憎むまでの物語が描かれている。
    
『MGS1』ではスネークや[[#ロイ・キャンベル|キャンベル大佐]]が除隊した後のFOXHOUNDのリーダーであり、FOXHOUND隊員や次世代特殊部隊を掌握して核ジャックを起こすが、スネークに阻止され、最後は暗殺ウイルス「FOXDIE<ref>特定の遺伝子を持つ人物だけを心臓発作で殺害する人工ウイルス。『MGS1』では[[#メタルギアREX|メタルギアREX]]を回収しようとする国防総省の策略でスネークに投与され、テロリストや事件関係者を暗殺するための運び屋として利用された。</ref>」を発症して死亡した。<br>
 
『MGS1』ではスネークや[[#ロイ・キャンベル|キャンベル大佐]]が除隊した後のFOXHOUNDのリーダーであり、FOXHOUND隊員や次世代特殊部隊を掌握して核ジャックを起こすが、スネークに阻止され、最後は暗殺ウイルス「FOXDIE<ref>特定の遺伝子を持つ人物だけを心臓発作で殺害する人工ウイルス。『MGS1』では[[#メタルギアREX|メタルギアREX]]を回収しようとする国防総省の策略でスネークに投与され、テロリストや事件関係者を暗殺するための運び屋として利用された。</ref>」を発症して死亡した。<br>
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ソリッド・スネークが活躍する前の1960年代から80年代の冷戦時代を舞台に描かれる、『メタルギアソリッド3』『ポータブル・オプス』『ピースウォーカー』『V』の主人公。後に『メタルギア』シリーズ最大のキーパーソンとなる「ビッグ・ボス<ref name="Big boss" />」と呼ばれるようになる男。
 
ソリッド・スネークが活躍する前の1960年代から80年代の冷戦時代を舞台に描かれる、『メタルギアソリッド3』『ポータブル・オプス』『ピースウォーカー』『V』の主人公。後に『メタルギア』シリーズ最大のキーパーソンとなる「ビッグ・ボス<ref name="Big boss" />」と呼ばれるようになる男。
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アメリカの特殊部隊FOXの隊員で、[[#ザ・ボス|ザ・ボス]]の弟子。突如としてアメリカを裏切り、ソ連へ亡命したザ・ボスを抹殺する「スネークイーター作戦」を命じられ任務を完遂。アメリカを救った英雄として政府から「ビッグ・ボス」の称号を授かるが、事件の真相を知り、政治的思惑で兵士の意思を弄ぶ国家・組織に不信感を抱いてアメリカを去り、[[#ゼロ(メタルギア ソリッド)|ゼロ]]と共に「愛国者達」を結成。しかし、自らのクローンを生み出す『恐るべき子供達計画』の存在を知るとそれに激怒し組織を離反。フリーの傭兵となったスネークはやがて国家や組織に反旗を翻し、戦士が生の充足を得られる世界を実現するための戦いに身を投じることになる。
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アメリカの特殊部隊FOXの隊員で、[[#ザ・ボス|ザ・ボス]]の弟子。突如としてアメリカを裏切り、ソ連へ亡命したザ・ボスを抹殺する「スネークイーター作戦」を命じられ任務を完遂。アメリカを救った英雄として政府から「ビッグ・ボス」の称号を授かるが、事件の真相を知り、政治的思惑で兵士の意思を弄ぶ国家・組織に不信感を抱いてアメリカを去り、[[#ゼロ(メタルギア ソリッド)|ゼロ]]と共に諜報機関「愛国者達」を結成。しかし、自らのクローンを生み出す『恐るべき子供達計画』の存在を知るとそれに激怒し組織を離反。フリーの傭兵となったスネークはやがて自らの傭兵部隊を立ち上げ、国家や組織に囚われない兵士にとっての理想郷「アウター・ヘブン」を実現するため、世界を敵にすることになる。
    
スネーク軍団が登場。それぞれネイキッドと、彼のクローンであるソリッド、リキッド、ソリダスを表している。ステージは『MGS3』の舞台となるソ連領の森を意識したもので、スネークイーター作戦開始時のザ・ボスと出会うシーンなどに由来してか最初から雨が降り出す。ちなみに『MGS3』のメインテーマである「Snake Eater」の歌詞には雨のフレーズが含まれており、シリーズ全体でも印象的なシーンで雨が降ることは多い。
 
スネーク軍団が登場。それぞれネイキッドと、彼のクローンであるソリッド、リキッド、ソリダスを表している。ステージは『MGS3』の舞台となるソ連領の森を意識したもので、スネークイーター作戦開始時のザ・ボスと出会うシーンなどに由来してか最初から雨が降り出す。ちなみに『MGS3』のメインテーマである「Snake Eater」の歌詞には雨のフレーズが含まれており、シリーズ全体でも印象的なシーンで雨が降ることは多い。
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このバトルでは最終盤での彼女との一騎打ちを再現したシチュエーションとなっており、原作では10分のタイムリミットがあったため、ここでも2分の時間制限が課せられている。ステージはロコヴォイ・ビエレッグの花畑を、毒の床はそこに咲いていた花が有毒植物のオオアマナであったことに由来する。<br>
 
このバトルでは最終盤での彼女との一騎打ちを再現したシチュエーションとなっており、原作では10分のタイムリミットがあったため、ここでも2分の時間制限が課せられている。ステージはロコヴォイ・ビエレッグの花畑を、毒の床はそこに咲いていた花が有毒植物のオオアマナであったことに由来する。<br>
防御力アップは、ザ・ボスをスタミナキルすると入手できるカムフラージュ「スネーク」の、どこでも高いカムフラ率を保つ効果を意識していると思われる。
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防御力アップは、ザ・ボスをスタミナキル(非殺傷で倒す)すると入手できるカムフラージュ「スネーク」の、どこでも高いカムフラ率を保つ効果を意識していると思われる。
    
== EVA ==
 
== EVA ==
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*'''音楽:''' Snake Eater
 
*'''音楽:''' Snake Eater
 
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『メタルギアソリッド3』『4』『ピースウォーカー』に登場。スネークイーター作戦におけるスネークの協力者の一人で、ロシア側が用意したKGBの女スパイ。銃やバイクの扱いに長けている。実は中国政府が送り込んだ二重スパイだったが、スネークに惹かれ、後に「愛国者達」の創始者の一人となった。<br>
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『メタルギアソリッド3』『4』『ピースウォーカー』に登場。スネークイーター作戦におけるスネークの協力者の一人で、ロシア側が用意したKGBの女スパイ。銃やバイクの扱いに長けている。実は中国政府が送り込んだ二重スパイだったが、スネークに惹かれ、後に諜報機関「愛国者達」の創始者の一人となった。<br>
 
『MGS4』では内部分裂した「愛国者達」に対抗するレジスタンス組織「失楽園の戦士」のリーダー「ビッグ・ママ」として登場し、ソリッド・スネークにビッグ・ボスや「愛国者達」の真実を伝える。
 
『MGS4』では内部分裂した「愛国者達」に対抗するレジスタンス組織「失楽園の戦士」のリーダー「ビッグ・ママ」として登場し、ソリッド・スネークにビッグ・ボスや「愛国者達」の真実を伝える。
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*'''音楽:''' Snake Eater
 
*'''音楽:''' Snake Eater
 
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『メタルギアソリッド1』から『V』までのナンバリングタイトルに登場。射撃と拷問のスペシャリストで、その名の通り骨董品のリボルバー銃を自在に操る強敵。『MGS1』では[[#リキッド・スネーク|リキッド]]の参謀を務めているが、実は裏で様々な国の政府や組織と通じている多重スパイであり、『メタルギア』シリーズにおけるトリックスターとして暗躍する。<br>
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『メタルギアソリッド1』から『V』までのナンバリングタイトルに登場。射撃と拷問のスペシャリストで、その名の通り骨董品のリボルバー銃を自在に操る強敵。初登場の『MGS1』では[[#リキッド・スネーク|リキッド]]の参謀役を務めているが、実は裏で様々な国の政府や組織と通じている多重スパイであり、『メタルギア』シリーズにおけるトリックスターとして暗躍する。<br>
『メタルギアソリッド3』では若き頃の姿で、GRU(ソ連軍の情報機関)の特殊部隊「山猫部隊」の隊長を務める「オセロット少佐」として登場。度々スネークを妨害しに掛かり、慢心と経験不足から惨敗するものの、戦いを通して兵士として急速に成長し、スネークに心酔するようになっていく。この頃から生粋のガンマニアであり、銃撃戦で興奮するなどの狂人さを垣間見ることができ、彼がなぜリボルバー銃を使うようになったり拷問マニアに目覚めたかの過程が描かれている。
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過去の時代にあたる『MGS3』では、GRU(ソ連軍の情報機関)の特殊部隊「山猫部隊」の隊長を務める「オセロット少佐」として登場。度々スネークを妨害しに掛かり慢心と経験不足から惨敗するものの、戦いを通して兵士として急速に成長し、スネークに心酔するようになっていく。この頃から生粋のガンマニアであり、銃撃戦で興奮するなどの狂人さを垣間見ることができ、彼がなぜリボルバー銃を使うようになったり拷問マニアに目覚めたかの過程が描かれている。
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小型哺乳類繋がり(オセロットの名前は同名のネコ科動物と同じ)で、射撃攻撃強化がされたフォックスが登場。彼からの電撃ショックによる拷問に耐えるイベントがシリーズ恒例となっており、電撃床はそれを意識している。
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小型哺乳類繋がり(オセロットの名前は同名のネコ科動物に由来)で、射撃攻撃強化がされたフォックスが登場。彼からの電撃ショックによる拷問に耐えるイベントがシリーズ恒例となっており、電撃床はそれを意識している。
    
== ゼロ(メタルギア ソリッド) ==
 
== ゼロ(メタルギア ソリッド) ==
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*'''音楽:''' Snake Eater
 
*'''音楽:''' Snake Eater
 
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『メタルギアソリッド3』『ポータブル・オプス』『4』『V ファントムペイン』に登場。特殊部隊FOXの創始者で、スネークの作戦指揮を担当する。友人だった[[#ザ・ボス|ザ・ボス]]の死後は、世界平和という彼女の遺志を引き継ぐため、FOXのメンバーと関係者をまとめ「愛国者達」を設立。しかし、その遺志の解釈のすれ違いなどによりスネークと対立。ザ・ボスの最後の弟子となったスネークを組織の永遠の象徴とすべく、彼のクローンを秘密裏に生み出そうとしたことを最後に袂を分かたれる。これ以降ゼロは人間不信に陥り、あらゆる力や情報を統制し完全なる世界の秩序を実現させようと企てる「愛国者達」は、やがて全ての黒幕と言うべき陰謀の中核へと変貌していく。
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『メタルギアソリッド3』『ポータブル・オプス』『4』『V ファントムペイン』に登場。特殊部隊FOXの創始者で、スネークの作戦指揮を担当する。友人だった[[#ザ・ボス|ザ・ボス]]の死後は、世界平和という彼女の遺志を引き継ぐため、FOXのメンバーと関係者をまとめ諜報機関「愛国者達」(サイファー<ref name="Cipher" />)を創設するが、その遺志の解釈のすれ違いなどによりスネークと対立。ザ・ボスの最後の弟子となったスネークを組織の永遠の象徴とすべく、彼のクローンを秘密裏に生み出そうとしたことを最後に袂を分かたれる。これ以降ゼロは人間不信に陥り、あらゆる力や情報を統制し完全なる世界の秩序を実現させようと企てる「愛国者達」は、やがて全ての黒幕と言うべき陰謀の中核へと変貌していく。
    
キャプテン・ファルコンとスネークが登場。ファルコンは、FOXのキャプテン(指揮官)であることや『F-ZERO』と「ゼロ」を掛けた言葉遊びからの選出。移動速度ダウンは、『MGS4』のエピローグで植物状態で生き長らえていた事実が明かされたことに由来する。
 
キャプテン・ファルコンとスネークが登場。ファルコンは、FOXのキャプテン(指揮官)であることや『F-ZERO』と「ゼロ」を掛けた言葉遊びからの選出。移動速度ダウンは、『MGS4』のエピローグで植物状態で生き長らえていた事実が明かされたことに由来する。
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*'''音楽:''' Encounter
 
*'''音楽:''' Encounter
 
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V』に登場。『メタルギア2』『MGS1』に登場するソリッド・スネークの師であるサバイバル教官、マクドネル・ミラーの若かりし頃の姿。特殊部隊FOXを去ったスネークと共に国境なき軍隊(MSF)を設立し、副司令官としてスネークを支えてきたが、『MGSV』ではビジネスパートナーとして関係を持っていたサイファー<ref name="Cipher" />の実働部隊XOFの奇襲によりMSFが崩壊。自身も右腕と左足、視力を失い、XOFやサイファーに対する強い復讐心から陽気だった性格は冷徹かつ過激なものに豹変してしまう。その後MSFの後継組織としてダイヤモンド・ドックズを設立し、9年の昏睡から目覚めた「スネーク」と共に組織を拡大していく。
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V』に登場。『メタルギア2』『MGS1』に登場するソリッド・スネークの師であるサバイバル教官、マクドネル・ミラーの若かりし頃の姿。スネーク(ビッグ・ボス)からは「カズ」と呼ばれる。<br>
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特殊部隊FOXを去ったスネークがコロンビアの紛争地帯で出会った革命勢力の元指導教官で、彼からのスカウトを受けて共に国境なき軍隊(MSF)を創設。副司令官としてスネークを支えながらMSFを拡大し、後の時代に普及することになる戦争ビジネスの基盤となる「金で買える軍事力」になるほどの大軍隊に成長させていく。<br>
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しかし、『MGSV』ではビジネスパートナーとして関係を持っていた諜報機関サイファー<ref name="Cipher" />の実働部隊XOFの奇襲によりMSFが壊滅。自身も右腕と左足、視力を失い、情に厚かった性格はサイファーへの報復心から冷徹かつ過激なものに豹変してしまう。その後MSFの後継組織としてダイヤモンド・ドッグズを創設。かつての大義を捨て、どんな汚れ仕事も引き受ける戦争の犬に成り下がりながらもスネークの復活を待ちわび続け、9年の昏睡から目覚めた「スネーク」と共に敵討ちのために組織を拡大していく。
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金髪の日系アメリカ人繋がりでケンが登場。『MGSV ファントムペイン』における過酷な出来事をイメージした要素が盛り込まれており、攻撃力アップは彼の復讐心、制限時間は物語序盤でソ連軍の捕虜になっていた彼を救出するミッションが基になっている。
+
金髪の日系アメリカ人繋がりでケンが登場。『MGSV ファントムペイン』における彼の心境をイメージした要素が盛り込まれており、攻撃力アップはサイファーへの報復心、制限時間は物語序盤でソ連軍の捕虜になっていた彼を救出するミッションが基になっている。
    
お供は彼が出会ってきた3人のスネーク(ネイキッド、ヴェノム、ソリッド)を表している。ステージはMSFのマザーベースである洋上プラントを意識したものか。
 
お供は彼が出会ってきた3人のスネーク(ネイキッド、ヴェノム、ソリッド)を表している。ステージはMSFのマザーベースである洋上プラントを意識したものか。
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*'''音楽:''' METAL GEAR SOLID PEACE WALKER MAIN THEME
 
*'''音楽:''' METAL GEAR SOLID PEACE WALKER MAIN THEME
 
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V』に登場。スネーク率いるMSFに武装勢力の排除を依頼してきたコスタリカの少女で、コスタリカの地理や気候に詳しくブリーフィングではステージ情報を担当する。しかし、その正体はサイファー<ref name="Cipher" />から送り込まれたスパイ。CIA(アメリカの対外情報機関)中米支局によるAI搭載二足歩行戦車「ピースウォーカー」の核発射計画がMSFの手で阻止された後、秘密裏に人間が搭乗できるよう改造されたメタルギアZEKEに乗りMSFにサイファーの戦力として傘下に入ることスネークに要求するも断られ、その戦闘で海に落とされ消息を絶った。<br>
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V』に登場。スネーク率いるMSFに武装勢力の排除を依頼してきたコスタリカの学生。幼くして祖父母を内戦で亡くし、母親も戦争を嫌いながら亡くなったため孤独の身であるが、戦争を人一倍憎み、祖国の平和を願う強い意志を持つ。名前の「パス」は、コスタリカの公用語であるスペイン語で「平和」を意味する。コスタリカに関する知識に詳しく、ミッション開始前のブリーフィングではコスタリカについて教えてくれる。
『MGSV グラウンドゼロズ』では生存が判明し、米軍の収容キャンプでのサイファーによる凄惨な拷問から救出されるが、その際人間爆弾にされており、スネークや[[#カズヒラ・ミラー|カズヒラ・ミラー]]達を巻き込んで爆死するという壮絶な最期を遂げた。
     −
一般人を装っていたことからむらびとが登場。[[#メタルギアZEKE|メタルギアZEKE]]役でロボットがお供になっていたり、前述の人間爆弾の表現なのかボムへい祭りが起きるといった、スピリッツバトルの原作再現の中でもかなり踏み込んだ表現がされている。ステージはコスタリカの自然環境を意識したもの。
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しかし、その正体は諜報機関サイファー<ref name="Cipher" />から送り込まれたスパイであり、それまでの人格や経歴は偽りのものだった。CIA(アメリカの対外情報機関)中米支局によるAI搭載二足歩行戦車「ピースウォーカー」の核発射計画がMSFの手で阻止された後スパイとして行動を開始。秘密裏に人間が搭乗できるよう改造された[[#メタルギアZEKE|メタルギアZEKE]]に乗り、MSFにサイファーの戦力として傘下に入ることをスネークに要求。断ればアメリカを核攻撃すると脅迫するが阻止された末、海に落とされ消息を絶った。<br>
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『MGSV グラウンドゼロズ』では、二重スパイを疑ったサイファーによる凄惨な拷問を受け続けながらキューバの米軍キャンプで生存していることが判明。変わり果てた姿になりながらもサイファーに対抗できる情報を持つ人物としてスネークに救出されるが、拷問の際ある人物が仕掛けた罠として人間爆弾にされており、スネークや[[#カズヒラ・ミラー|カズヒラ・ミラー]]達を巻き込んで爆死するという悲痛な最期を遂げてしまう。
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一般人を装っていたことからむらびとが登場。メタルギアZEKE役でロボットがお供になっていたり、前述の人間爆弾の暗示なのかボムへい祭りが起きるといった、スピリッツバトルの原作再現の中でもかなり踏み込んだ表現がされている。ステージはコスタリカの豊かな自然環境を意識したもの。
    
== Dr.ストレンジラブ ==
 
== Dr.ストレンジラブ ==
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V ファントムペイン』に登場するAI専門の科学者。アメリカの有人宇宙飛行計画に参加していた頃の[[#ザ・ボス|ザ・ボス]]を知る人物で、彼女の最期の意思を知るために、CIA(アメリカの対外情報機関)中米支局の下でピースウォーカーに搭載する、ザ・ボスの意思を再現したAI「ママルポッド」を開発していた。
 
『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V ファントムペイン』に登場するAI専門の科学者。アメリカの有人宇宙飛行計画に参加していた頃の[[#ザ・ボス|ザ・ボス]]を知る人物で、彼女の最期の意思を知るために、CIA(アメリカの対外情報機関)中米支局の下でピースウォーカーに搭載する、ザ・ボスの意思を再現したAI「ママルポッド」を開発していた。
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ピースウォーカーの核発射計画を阻止した後はMSFに所属し、同じくピースウォーカーを開発した科学者ヒューイと共に[[#メタルギアZEKE|メタルギアZEKE]]を開発。ヒューイとの間に息子[[#ハル・エメリッヒ|ハル(オタコン)]]を授かるが、ハルを歩行兵器開発の実験に利用するヒューイに反発し、彼に殺害されてしまう。
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ピースウォーカーの核発射計画を阻止した後はMSFに所属し、同じくピースウォーカーを開発した科学者ヒューイと共に[[#メタルギアZEKE|メタルギアZEKE]]を開発。ヒューイとの間に息子[[#ハル・エメリッヒ|ハル(オタコン)]]を授かるが、『MGSV ファントムペイン』終盤にて歩行兵器開発実験にハルを利用するヒューイに反発し、彼に殺害されていたことが明かされる。
    
眼鏡をかけた長身の女性繋がりでベヨネッタが登場。ロボットはメタルギアZEKE役。ステージはMSFのマザーベースを意識したものと思われる。
 
眼鏡をかけた長身の女性繋がりでベヨネッタが登場。ロボットはメタルギアZEKE役。ステージはMSFのマザーベースを意識したものと思われる。
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*'''音楽:''' Cavern
 
*'''音楽:''' Cavern
 
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『メタルギアソリッド1』『4』に登場する、核兵器搭載二足歩行戦車「メタルギア」の一種。軍事産業の需要縮小により経営不振に陥っていた兵器開発企業・アームズ・テック社が、アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)と癒着。社運を賭けた極秘プロジェクトとして開発されていた。メタルギア最大の武器である核攻撃能力は、右肩のレールガンから発射することでレーダーに検知されず、核発射に対する迎撃・報復が可能なことで成り立つ核抑止を無効化できる驚異的存在である。
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『メタルギアソリッド1』『4』に登場する核兵器搭載二足歩行戦車「メタルギア」の一種。軍事産業の需要縮小により経営不振に陥っていたアメリカの兵器開発企業アームズ・テック社が、国防高等研究計画局(DARPA)と癒着。国防総省による資金提供を受け、社運を賭けた極秘プロジェクトとして開発されていた。ガトリング砲・レーザー砲・対戦車ミサイルといった武装に加え、メタルギア最大の特徴であるあらゆる地形からの核発射能力は、右肩のレールガンを用いてステルス核弾頭を射出することでレーダーに検知されない核攻撃が実現可能。これにより、核保有国同士が報復を恐れ、核兵器使用を思い留まらせることで成り立つ「核抑止」を無効化できるという恐るべき性能を有している。
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『MGS1』では[[#リキッド・スネーク|リキッド]]らに奪取され、要求が飲めない時の脅迫手段として利用される。物語終盤でスネークが開発チーフである[[#ハル・エメリッヒ|オタコン]]の助力を得て破壊したが、『MGS4』では再びシャドーモセス島に潜入したスネークが再起動・操縦し、旧型であるにも関わらずメタルギアRAYを撃破する活躍を見せた。スピリットの絵は、その時の半壊した状態のものが使用されている。
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『MGS1』では[[#リキッド・スネーク|リキッド]]らが奪取し、米政府が要求を飲めない場合の脅迫手段として利用されようとしたが、物語終盤で開発チーフである[[#ハル・エメリッヒ|オタコン]]の助力を得たスネークによって破壊された。『MGS4』では再びシャドーモセス島に潜入したスネークが脱出の際に当時のまま放置されていたREXを操縦し、[[#月光|月光]]軍団や[[#メタルギアRAY|メタルギアRAY]]を撃破する活躍を見せた。スピリットの絵は、その時の半壊した状態のものが使用されている。
    
原作では複数機存在しないが、ロボットが2体登場。恐らく「2体」で「二足歩行戦車」を表したものと思われる。他のメタルギアとの差別化や難易度調整の意図も含まれているかもしれない。スティールダイバーはステルス核弾頭を表現している。
 
原作では複数機存在しないが、ロボットが2体登場。恐らく「2体」で「二足歩行戦車」を表したものと思われる。他のメタルギアとの差別化や難易度調整の意図も含まれているかもしれない。スティールダイバーはステルス核弾頭を表現している。
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*'''音楽:''' MGS4 ~愛のテーマ~
 
*'''音楽:''' MGS4 ~愛のテーマ~
 
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『メタルギアソリッド4』とスピンオフ作品『ライジング』に登場する無人二足歩行兵器。「月光」という呼び名は一つの通称であり、正式な名称は「IRVING(アーヴィング)」。戦争経済が拡大した2010年代に量産され、多くの民間軍事請負企業(PMC)に採用、既に戦車以上の数が配備されている。小回りが利き市街戦闘に大量投入可能、歩兵に随伴・協働することが可能な、これまでの「核を搭載した巨大戦車」という概念から進化した新たなメタルギアと言える兵器である。
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『メタルギアソリッド4』とスピンオフ作品『ライジング』に登場する無人二足歩行兵器。「月光」という呼び名は一つの通称であり、正式名称は「IRVING(アーヴィング)」。戦争経済が普及した2010年代に量産され、多くの民間軍事請負企業(PMC)に採用。作中では既に戦車以上の数が配備されている。小回りが利き市街戦闘に大量投入可能、歩兵に随伴・協働することが可能な、これまでの「核を搭載した巨大兵器」という概念から進化した新たなメタルギアと言える兵器である。なお、核兵器搭載は可能だが、歩兵支援が主用途となっているため前提ではないとされている。
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下半身の脚部には人工筋肉が使用されており、これにより生物的な動きを実現している。上半身の装甲は堅牢であるが、頭上の制御装置が弱点である他、脚部を攻撃することで一時的に足止めすることができる。
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下半身の脚部には人工筋肉が使用されており、これにより柔軟な動きを実現している。上半身の装甲は堅牢であるが、頭上の制御装置が弱点である他、脚部を攻撃することで一時的に足止めすることができる。
    
有機的な装甲でデザインコンセプトが似たダークサムスが2体登場。原作のムービーや脱出シーンなどではその巨体で飛び跳ねる姿が印象的だったが、このバトルでは逆にあまりジャンプしない。これはゲーム中における潜入シーンの状況を再現していると思われる。
 
有機的な装甲でデザインコンセプトが似たダークサムスが2体登場。原作のムービーや脱出シーンなどではその巨体で飛び跳ねる姿が印象的だったが、このバトルでは逆にあまりジャンプしない。これはゲーム中における潜入シーンの状況を再現していると思われる。
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*'''音楽:''' Encounter
 
*'''音楽:''' Encounter
 
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『メタルギアソリッド ピースウォーカー』に登場するメタルギア。ヒューイと[[#Dr.ストレンジラブ|ストレンジラブ]]の共同開発で造られた兵器であり、これによりMSFは核を保有する組織となった。外見や装備は、後に2人の息子である[[#ハル・エメリッヒ|オタコン]]が開発する[[#メタルギアREX|メタルギアREX]]と酷似している。本来はAI兵器であるが、サイファー<ref name="Cipher" />のスパイである[[#パス・オルテガ・アンドラーデ|パス]]が有人型に改造し、要求を断ったスネークに戦いを挑んだ。
+
『メタルギアソリッド ピースウォーカー』に登場。ピースウォーカー事件収束後、ヒューイと[[#Dr.ストレンジラブ|ストレンジラブ]]の共同開発で造られたAI搭載メタルギア。外見は後に2人の息子である[[#ハル・エメリッヒ|オタコン]]が開発する[[#メタルギアREX|メタルギアREX]]に似ている。パーツ・武装はピースウォーカー計画によって作られたAI兵器群の残骸が流用されており、ピースウォーカーから回収した核弾頭を搭載することも可能。これによりMSFは事実上の核保有国化、核抑止力を有することとなった。<br>
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本来はAI兵器であるが、サイファー<ref name="Cipher" />のスパイである[[#パス・オルテガ・アンドラーデ|パス]]が有人型に改造し、スネークに戦いを挑んだ。
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シリーズで唯一プレイヤー側が保有することになるメタルギアであり、部隊を派遣してミッションをこなす「OUTER OPS」モードで実戦投入することも可能(ただし、設定の都合上ストーリーとは関係ない要素として扱われる)。
    
スーパースコープ持ち込みで武装の一つであるレールガンを再現。ステージはZEKEとの戦闘の舞台となったMSFマザーベースの甲板を意識したもの。
 
スーパースコープ持ち込みで武装の一つであるレールガンを再現。ステージはZEKEとの戦闘の舞台となったMSFマザーベースの甲板を意識したもの。
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<ref name="Big boss">20世紀最強の兵士と評される神話的存在になった人物。初代『メタルギア』『メタルギア2』で軍事国家を立ち上げて世界の統制を目論むも、ソリッド・スネークに阻止され死亡。しかし、その存在は死してなお後の時代に大きな影を落とす。</ref>
 
<ref name="Big boss">20世紀最強の兵士と評される神話的存在になった人物。初代『メタルギア』『メタルギア2』で軍事国家を立ち上げて世界の統制を目論むも、ソリッド・スネークに阻止され死亡。しかし、その存在は死してなお後の時代に大きな影を落とす。</ref>
 
<ref name="Raiden">『メタルギアソリッド2』『4』とスピンオフ作品『ライジング』に登場。本名は「ジャック」。『MGS2』ではプラント編の主人公で、VR訓練で経験を積んだFOXHOUND隊員。単独潜入したビッグシェルで出会ったスネークから技術や自分の意思で戦う「自由意思」の思想を学び、事件や自らの境遇を裏で操る「愛国者達」に向き合う。[[#ソリダス・スネーク|ソリダス]]によって少年兵として育てられた過去を持つ。</ref>
 
<ref name="Raiden">『メタルギアソリッド2』『4』とスピンオフ作品『ライジング』に登場。本名は「ジャック」。『MGS2』ではプラント編の主人公で、VR訓練で経験を積んだFOXHOUND隊員。単独潜入したビッグシェルで出会ったスネークから技術や自分の意思で戦う「自由意思」の思想を学び、事件や自らの境遇を裏で操る「愛国者達」に向き合う。[[#ソリダス・スネーク|ソリダス]]によって少年兵として育てられた過去を持つ。</ref>
<ref name="Cipher">『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V』で呼称される「愛国者達」の当初の名称。</ref>
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<ref name="Cipher">『メタルギアソリッド ピースウォーカー』『V』で呼称される「愛国者達」の創設当初の名称。</ref>
 
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