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本作は、『スマブラfor』の[[追加コンテンツ]]を制作していた2015年12月に最初の企画書が完成し、その後にスタッフを集めて制作が開始された。[[桜井政博]]は当初、ゲームシステムを別のものにするか、前作までの延長線上にするかを検討したが、ファイターの全員参戦を実現させるため、後者の案を選ぶことにした<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.557<br />“まず最初に、ゲームシステムをガラリと別の物にするか、いままでの延長線上にするかを考えましたが、結果的には後者を選んでいます。でないと、ファイター数は3分の1程度になっていたでしょうね。”</ref><ref>ここまで、桜井政博のゲームについて思うこと VOL.557の引用。</ref>。全員参戦の実現には、『[[スマブラDX]]』を除き、制作体制を一から構築する必要があった過去作とは違い、前作と同じバンダイナムコスタジオが開発を請け負ったことも背景にある<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.558<br />“ハル研究所で作っていた初代『スマブラ』→『スマブラDX』以外の過去シリーズは、会社やチームの構築などをイチから始めていました。つまりその準備時間もかかってしまうという。でも今回は引き継ぎなので、アドバンテージがありました。これも、“全員登場”に踏み込めた理由のひとつです。”</ref>。
 
本作は、『スマブラfor』の[[追加コンテンツ]]を制作していた2015年12月に最初の企画書が完成し、その後にスタッフを集めて制作が開始された。[[桜井政博]]は当初、ゲームシステムを別のものにするか、前作までの延長線上にするかを検討したが、ファイターの全員参戦を実現させるため、後者の案を選ぶことにした<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.557<br />“まず最初に、ゲームシステムをガラリと別の物にするか、いままでの延長線上にするかを考えましたが、結果的には後者を選んでいます。でないと、ファイター数は3分の1程度になっていたでしょうね。”</ref><ref>ここまで、桜井政博のゲームについて思うこと VOL.557の引用。</ref>。全員参戦の実現には、『[[スマブラDX]]』を除き、制作体制を一から構築する必要があった過去作とは違い、前作と同じバンダイナムコスタジオが開発を請け負ったことも背景にある<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.558<br />“ハル研究所で作っていた初代『スマブラ』→『スマブラDX』以外の過去シリーズは、会社やチームの構築などをイチから始めていました。つまりその準備時間もかかってしまうという。でも今回は引き継ぎなので、アドバンテージがありました。これも、“全員登場”に踏み込めた理由のひとつです。”</ref>。
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様々なコンテンツの応援、宣伝になる側面を持ち、コラボ企画として他コンテンツに与える影響が大きい『スマブラ』は、次回作が出る可能性は常にあり得る。しかし、'''非常に多くの工程を要し、さらにキャラクターの版元から了承を得る必要もあるファイターの制作は困難を極めるものであり、全てのファイターが参戦するのは最後になるであろう'''<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.558<br />“「いままでのファイターが全員出る」というのはさすがに最後だと思います。未来はどんな可能性もあるから言い切れませんが、こればかりはないのではないかと。ゲーム制作のコストは上がる一方です。多くの期間、人材、コストがかかります。単なる移植に見えても、その裏ではとんでもない工数がつぎ込まれています。さらに『スマブラ』の場合、ただ作ればよいだけではなく、各版元の監修を受け、了承を得る必要があります。本作のコンセプトと版元の要求が異なる場合、どんなに時間がコストがかかろうともうまくまとめる必要があります。事実、全ファイターの許諾はぎりぎりで、実現が危ういところもありました。”</ref>とされている。その点は将来新たな『スマブラ』が制作される場合に懸念されることを認識<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.559<br />““全員参戦”はその時点で大きな反響を持って迎え入れられるのだけど、今後のシリーズの可能性をつぶすパンドラの箱なのかもしれません。”</ref>しながらも、'''全員参戦を実現できる最大の機会は今でしかない<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.558<br />“理想と現実の差は大きいですが、現実で物を作る我々が、夢のようなことをするには条件や勝機が必要です。(中略)思い切り手を伸ばせば、夢の“全員参戦”がかなえられるかもしれない。これを実現可能性があるとしたら“いま”だけだ!! ……と考え、今回の企画に至っています。”</ref>'''と、今回の企画に至った。
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様々なコンテンツの応援、宣伝になる側面を持ち、コラボ企画として他コンテンツに与える影響が大きい『スマブラ』は、次回作が出る可能性は常にあり得る。しかし、'''非常に多くの工程を要し、さらにキャラクターの版元から了承を得る必要もあるファイターの制作は困難を極めるものであり、全てのファイターが参戦するのは最後になるであろう'''<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.558<br />“「いままでのファイターが全員出る」というのはさすがに最後だと思います。未来はどんな可能性もあるから言い切れませんが、こればかりはないのではないかと。ゲーム制作のコストは上がる一方です。多くの期間、人材、コストがかかります。単なる移植に見えても、その裏ではとんでもない工数がつぎ込まれています。さらに『スマブラ』の場合、ただ作ればよいだけではなく、各版元の監修を受け、了承を得る必要があります。本作のコンセプトと版元の要求が異なる場合、どんなに時間やコストがかかろうともうまくまとめる必要があります。事実、全ファイターの許諾はぎりぎりで、実現が危ういところもありました。”</ref>とされている。その点は将来新たな『スマブラ』が制作される場合に懸念されることを認識<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.559<br />““全員参戦”はその時点で大きな反響を持って迎え入れられるのだけど、今後のシリーズの可能性をつぶすパンドラの箱なのかもしれません。”</ref>しながらも、'''全員参戦を実現できる最大の機会は今でしかない<ref>桜井政博のゲームについて思うこと VOL.558<br />“理想と現実の差は大きいですが、現実で物を作る我々が、夢のようなことをするには条件や勝機が必要です。(中略)思い切り手を伸ばせば、夢の“全員参戦”がかなえられるかもしれない。これを実現可能性があるとしたら“いま”だけだ!! ……と考え、今回の企画に至っています。”</ref>'''と、今回の企画に至った。
    
== 年表 ==
 
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